はじめに
本マニュアルは、Sampo Rosenlew FR28フォワーダの操作員にその構造、調整、およびメンテナンスを理解させることを目的としており、最適な性能とコスト効率のためにそれらを理解することの重要性を強調しています。説明、操作、およびメンテナンスの指示が含まれており、関連するすべてのマニュアルをキャブ内に保管して参照することを推奨しています。
安全上の注意
操作員はフォワーダを使用する前に安全指示を読んでください。重要な点としては、フォワーダが納入契約の仕様を満たしていること、承認されたアクセサリーを使用すること、および地域の規制を遵守することなどが挙げられます。具体的な安全対策は、輸送、運転、木材の積載、および緊急手順、特に電線周辺についてカバーしています。火災安全および修理ガイドラインも詳細に記述されており、定期的なメンテナンスと危険な状況の適切な取り扱いの重要性が強調されています。
技術仕様FR28フォワーダは、関節式ステアリング、キャブ、ギアボックス、エンジン、ポンプ、およびタンクをフロントフレームに備え、バルブ、ローダー、および積載スペースをリアフレームに備えています。主な仕様は以下のとおりです。
- 重量:約 13,000 kg、最大許容重量:20,000 kg
- 主要寸法:長さ 8.3 m、幅 2.7 m、高さ 3.03 m
- エンジン:AgcoPower 49AWF、124 kW/2100 rpm、燃料タンク 200 l
- トランスミッション:2速レンジ、4輪駆動、機械式デファレンシャルロック
- タイヤ:フロントおよびリア 710/40-22.5, 600/50-22.5
- 油圧システム:220 l/min & 210 bar、オイルタンク 125 l
- 電気システム:24 V、バッテリー 2 x 145 Ah、作業灯 19個
操作とメンテナンス
操作員は、制御機器や記号を含むフォワーダの構造と機能に習熟するようアドバイスされています。操作、調整、油圧、電気、およびIQAN制御システムの詳細な指示が提供されています。安全と効率のために、潤滑や定期的な手順を含む定期的なサービスとメンテナンスが重要です。
結論
本マニュアルは、フォワーダの効率的かつ安全な使用を確保するために、安全、定期的なメンテナンス、および操作ガイドラインの遵守の重要性を強調しています。操作員は、マニュアルを常に手元に置き、すべての指示および地域の規制に従うよう奨励されています。
仕様
この文書では、Mesera Loglift F59/F71およびKesla 600T/700T林業機器の仕様を概説しています。動作範囲は10メートル、吊り上げ能力は78 kNm、クレーン重量は1330 kgです。グラップルオプションにはKesla proG25およびG28が含まれます。この機器は、負の駐車ブレーキと正の作業および走行ブレーキを備えています。安全キャブはFOPS、ROPS、およびOPSを装備し、騒音レベルは71 dB(A)、硬質表面ポリカーボネート窓を備えています。
保証
Sampo Rosenlew Ltdは、納入日から起算して、材料および製造上の欠陥をカバーする保証を提供します。保証は、運賃、輸送中の損傷、誤用、指示の不遵守、およびゴムホースや電球などの部品の自然な摩耗に対する補償を除外します。また、無許可の改造による損傷や、生産損失などの間接的な損傷も除外します。温度が-25°Cを下回った場合、または所有権が変更された場合、保証は無効となります。クレームは、損傷から2週間以内に提出する必要があります。
構造と機能
Sampo FR28フォワーダは、森林の間伐用に設計されており、木や根への損傷を最小限に抑える軽量で扱いやすい構造が特徴です。関節式ステアリングを備え、エンジンと油圧コンポーネントはフロントフレームに、クレーンはリアフレームに配置されています。フォワーダには、ボギー、ギアボックス、駆動モーター、油圧ポンプなどのさまざまなコンポーネントが装備されています。
操作員の制御機器
フォワーダには、PCディスプレイ、計量機ディスプレイ、および運転とクレーン操作のためのさまざまな制御装置が含まれています。インストルメントパネルには、ライト、ブレーキ、その他の機能のスイッチが備わっています。天井設備には、警報灯とラジオが含まれています。垂直レバーはギア、丸太ゲート、およびデファレンシャルロックを制御し、クレーン制御レバーはブームとローテーターの動きを管理します。
操作と調整
操作前に、主電源をオンにし、エンジンを始動する必要があります。運転前にパーキングブレーキを解除する必要があります。フォワーダには自動ブレーキとフレームロックシステムが装備されています。オペレーターの快適性のために、シートとジョイスティックの位置は調整可能です。フォワーダには、ペダルとデュアルポジションスイッチで制御される正圧油圧ブレーキが装備されています。エンジンがオフになると、パーキングブレーキは自動的に作動します。
トラクション伝達
フォワーダは、異なる運転条件に対応する2つのギア速度範囲を持つ静水圧動力伝達システムを使用しています。運転方向はスイッチで選択され、速度はペダルとポテンショメータで制御されます。トラクションを向上させるために、4輪駆動とデファレンシャルロックが利用可能です。
エンジン操作
エンジンは安全点火システムを備え、イグニッションキーで始動します。ディーゼルRPMはジョイスティック近くのボタンで制御されます。エンジンは停止する前にアイドル状態にする必要があります。メンテナンス中に油圧システムを保護するために真空ポンプが使用されます。
主電源スイッチ
フォワーダには、すべての電気機器を制御する電気式主電源スイッチがあり、左前側の蓋の下にあります。
電源管理
長期間キャブを離れる場合は、バッテリーの消耗を防ぐために主電源を切ってください。緊急停止スイッチはディーゼルエンジンを停止しますが、電流は維持され、パーキングブレーキが作動し、ステアリングが無効になります。
キャビン環境制御
新鮮な空気ファンは換気を提供し、空気の流れの方向はパネルのノズルで調整可能です。空気の清浄度を維持するためには、エアフィルターの定期的な清掃または交換が必要です。ヒーターはエンジン冷却液を使用してキャビン温度を調整し、エアコンは冷媒HFC R134Aを使用し、推奨充填量は1.7 kgです。健康上の理由から、室内と屋外の温度差が8°Cを超えることは推奨されません。
照明
作業灯はインストルメントパネルのスイッチで制御でき、一部のライトには遅延点灯機能が利用できます。
牽引手順
牽引は指定された場所からのみ行い、荷台は空にする必要があります。操作員は、ステアリングのためにエンジンをかけた状態でキャブ内にいる必要があります。エンジンが始動できない場合は、機械的なブレーキ解除が必要です。
エンジンの仕様
エンジンは水冷4ストロークディーゼルで、動力は油圧ポンプと牽引ポンプに伝達されます。吸気システムにはプレフィルターとペーパーフィルターが含まれており、詰まり警告はIqanモニターに表示されます。
燃料とDEFの要件
燃料タンクは200リットルの高品質ディーゼルを保持します。DEF(ディーゼル排気液)は排出ガス基準に必要であり、15リットルのタンクに貯蔵されます。DEFの消費量はディーゼル使用量の6〜8%であり、寒い気候では消費量が少なくなります。DEFは腐食性があるため、取り扱いには注意が必要です。
毎日のエンジンチェック
毎日オイルレベルをチェックし、最大値に近いことを確認してください。冷却システムは40〜50%のエチレングリコールを含む冷却液を使用します。Iqanディスプレイで冷却液温度を監視し、75〜95°Cの間に保たれていることを確認してください。
油圧
油圧は牽引システムと作業システムに分かれており、共通のオイルタンクがあります。牽引油圧には駆動ポンプとモーターが含まれ、作業油圧には作業ポンプと方向弁が含まれます。圧力変更には製造元の許可が必要です。
電気系統
ヒューズはサイドインストルメントパネルの下の回路基板にあります。過大なヒューズは使用しないでください。ヒューズが繰り返し切れる場合は調査が必要です。
Iqan制御システム
Iqanモニターにはディスプレイといくつかの制御ボタンが含まれています。通知と警告が表示され、メッセージから重大なアラートまで7種類のタイプがあります。
概要
この文書は、IQAN機械制御システムの操作とメンテナンスに関する詳細な指示を提供し、その表示メニュー、システム設定、測定と調整手順、内部診断、およびサービスとメンテナンスのガイドラインに焦点を当てています。
1. 通知と警告
IQANシステムは、通知と警告のためにメッセージ、アラーム、またはエラーを発行します。ディーゼルエンジンとベースマシンの通知は主に情報提供を目的としています。
2. Iqanディスプレイメニュー
Iqanディスプレイは、構造化されたメニューシステムを持つグラフィカルユーザーインターフェースを備えています。主要なメニューは次のとおりです。
- 基本表示メニュー: 調整、測定、設定、および情報ページにアクセスします。
- メインメニュー: セットアップ、入出力測定、設定、およびモジュールステータスログが含まれます。
- システム情報: ソフトウェアの詳細とモジュール情報を表示します。
- 設定: ディスプレイ設定、日付、時刻、および言語を変更します。
- 測定: センサーとバルブを測定し、生の値とスケーリングされた値の間で切り替えます。
- 調整: 出力とパラメータを調整します。特定のグループに対してパスワードで保護されています。
3. 内部診断
電源投入中に特定のボタンを押して診断ページにアクセスします。オフにしてから再度オンにすることで終了します。
4. インストルメントパネルディスプレイ
ディーゼルエンジンの回転数、燃料計、冷却水温度、AdBlue計、油圧油温度計を表示します。記号はアクティブな問題とギアのエンゲージメントを示します。
5. サブメニュー
クレーンの調整、ディーゼル温度、油圧、および稼働時間へのアクセスを提供します。ディーゼルエンジンの回転速度を調整し、さまざまなパラメータを表示します。
6. Iqan制御システムのパラメータ
ドライバーはクレーンの速度、ステアリング、およびダンピング設定を調整できます。エンジンの負荷を管理するために、さまざまな機能のパワーリミットを設定できます。
7. サービスとメンテナンス
設置と調整のための安全性と適切な資格を強調しています。主なメンテナンス作業は次のとおりです。
- エンジンオイル、冷却液、および油圧オイルのレベルの確認。
- 日常の潤滑と接続の確認。
- ラジエーターグリルの清掃とタイヤ空気圧の確認。
8. 安全と一般指示
エンジンを停止し、キーを抜き、可動部品のバランスを取ることで安全を確保してください。故障を防ぎ、保証の有効性を確保するために、メンテナンススケジュールに従ってください。
サービス対策の概要
毎日および毎週のサービス対策
これらには、タイヤの空気圧チェック、漏れの点検、および50時間ごとのすべての日常サービス対策の実施が含まれます。潤滑は潤滑表に従って行う必要があります。
100時間ごと
エンジンエアフィルターの清掃、バッテリー液レベルのチェック、油圧タンクブリーザーの清掃、トラクション伝達の点検、キャブエアフィルターの清掃、ライト操作のチェック、水分離器からの排水、ブレーキ機能のチェック、ファンベルトの張り具合の点検。
500時間ごと
すべての毎日および毎週の対策を実施し、油圧オイルフィルターを交換し、ネジの締まり具合をチェックし、ディーゼルエンジンバルブを調整し、ギアボックス、デファレンシャル、タンデムハウジングのオイルレベルをチェックします。
1000時間ごと
これには以前のすべてのサービス対策が含まれ、燃料フィルターの交換、燃料タンクからの凝縮水の排出、油圧オイルフィルターの交換、および油圧ホースの点検が含まれます。
1500時間ごと
以前のすべてのサービス対策を実施し、油圧オイルを交換し、オイルに不純物がないことを確認します。
2000時間ごと
ディーゼルエンジンインジェクターの点検と清掃、油圧オイルの交換、ディーゼルエンジンバルブの調整、ブレーキ調整のチェック、旋回リングのグリースアップ、ギアボックス、デファレンシャル、遊星駆動装置、タンデムハウジングのオイル交換。
4000時間ごと
コンプレッサークリアランスとインタークーラーエレメントの清浄度をチェックします。
6ヶ月ごと
クレーンベースから水を取り除き、消火器を点検します。
毎年
クレーン旋回機構のオイル交換、自動消火システムのサービス、SCR供給モジュールのメインフィルターの交換。
2年ごと
AC乾燥カートリッジを交換し、エンジン冷却液を交換します。
潤滑
エンジン作動中は潤滑しないでください。推奨される潤滑剤には、エンジン用Teboil Super HPD ECV 10W-40、ギアボックス用Teboil Hypoid oil SAE 80W-90、油圧用Teboil Scandic 32が含まれます。
潤滑およびメンテナンスの仕様
適切な潤滑は、フォワーダの最適な機能と寿命にとって非常に重要です。保証の有効性を維持するためには、初期充填仕様に準拠した潤滑剤を使用することが不可欠です。潤滑剤は不純物がなく、塗布前にすべてのオイルフィラーとニップルを清掃する必要があります。この文書には、エンジン、ギアボックス、デファレンシャル、油圧などのさまざまなコンポーネントの推奨オイルグレード、粘度、充填量、および交換間隔を詳述した詳細な潤滑表が記載されています。
潤滑ポイントと間隔
この文書では、毎日のチェックから年次メンテナンスまで、特定の潤滑ポイントとそれぞれの間隔を概説しています。主なポイントには、グラップルの毎日の潤滑、ベアリングとジョイントの週ごとのグリースアップ、クレーン旋回機構の年次オイル交換が含まれます。
定期メンテナンス手順
メンテナンス作業は、毎日、毎週、100時間ごとなど、4000時間ごとに分類されています。日常の作業には、オイルレベルの確認とクーラーの清掃が含まれますが、エンジンオイルとフィルターの交換などのより広範な作業は500時間ごとに行われます。この文書では、長期保管期間の手順も指定されており、清掃、確認、保護が強調されています。
バッテリーメンテナンス
この文書には、バッテリーのメンテナンスに関するガイドラインが含まれており、充電状態の確認、清掃、適切な接続の確保などが含まれます。爆発性ガスの危険性について警告し、補助バッテリーの使用に関する指示を提供しています。
追加電気機器の設置
追加の電気機器を設置する際は、充電発電機が100 Aに適切にサイズ設定されていることを確認してください。この文書は、補助電源を安全に接続するための詳細な指示を提供しています。