はじめに
このマニュアルは、HR 46x林業ハーベスターのオペレーター向けに、その構造、調整、およびメンテナンスに関する包括的なガイダンスを提供し、最適な性能とコスト効率を確保することを目的としています。操作およびメンテナンス手順が含まれており、関連するすべてのマニュアルをキャブ内でいつでも利用できるようにしておくことを推奨しています。
安全上の注意
オペレーターはハーベスターを使用する前に安全指示を読んでください。主要な安全対策には、納入契約仕様の遵守、承認されたアクセサリーの使用、および地域の規制の順守が含まれます。具体的な注意事項は、輸送、交通、森林伐採、修理、サービス、および防火安全を網羅しています。オペレーターは電線から安全な距離を保ち、事故発生時には緊急手順に従う必要があります。
危険箇所の表示
ハーベスターには、潜在的なリスクを強調するためにISO標準の危険シンボルが装備されています。事故を避けるためには、これらのシンボルに精通していることが重要です。
技術仕様
ハーベスターは、前部フレームにアーティキュレートステアリング、キャブ、バルブ、クレーンを備え、後部フレームにエンジン、ポンプ、タンクを搭載しています。重量は8000-9500 kgで、最大許容重量は10000 kgです。主要寸法は、長さ4.9 m、幅2.1-3.23 m、高さ3.14 m、最低地上高0.65 mです。エンジンはAgcosisudiesel 49 AWFで、出力は124 kW/2100 rpm、燃料タンク容量は180リットルです。
操作と調整
取扱説明書には、制御機器、標識、シンボルを含むハーベスターの操作方法が記載されています。油圧、電気、およびIQAN制御システムの調整について詳しく説明されています。
サービスとメンテナンス
ハーベスターの寿命と性能を確保するために、定期的なメンテナンス手順、潤滑スケジュール、および保管に関する推奨事項が概説されています。油圧および電気システムの図が含まれています。
防火安全
火災予防策には、可燃性粉塵を除去するための定期的な清掃、漏れの修理、エンジンおよび排気システムのメンテナンスが含まれます。ハーベスターには消火器が装備されており、オペレーターは半自動消火システムを使用する際には製造元の指示に従う必要があります。
現地の法令および規制
オペレーターは、地域によって異なる可能性がある現地の安全および交通規制を遵守する必要があります。
油圧および電気システム
油圧システムは、300 l/min、230 barのポンプと130リットルのオイルタンクを特徴としています。電気システムは24 Vで動作し、2つの145 Ahバッテリーと100 A充電ジェネレーターを備えています。クレーン(Kesla H671)は、7.13 mの動作範囲と55 kNmの吊り上げ能力を持っています。
ハーベスターヘッドとブレーキ
Keto 51やKesla 18RHなどのモデルがオプションで、最大枝払い直径は420 mm、重量は500-550 kgです。ブレーキは負圧多板式です。
キャブと安全性
キャブは騒音レベルが70 dB(A)未満の静かな安全キャブで、Lexan Margardポリカーボネート製窓を備えています。伐採コンピューターのオプションにはMotomit IT/PCが含まれます。
保証
製造業者は、材料および製造上の欠陥をカバーする保証を提供しますが、輸送中の損傷、誤用、自然な摩耗などの特定の損傷は除外されます。外気温が-25°Cを下回る場合、または所有権が変更された場合、保証は無効となります。
構造と機能
Sampo HR46は、森林の初回間伐用に設計されており、軽量で取り扱いが容易です。効率的な作業のために、アーティキュレートステアリングと低重心のクレーンを備えています。3ホース油圧システムとCANルートにより、ハーベスターヘッドは簡単に交換できます。
オペレーターコントロール
インストルメントパネルには、エンジンヒーター、伐採コンピューター、IQANシステムのディスプレイに加え、クレーン安定化、ブレーキ、ライトなどの様々な制御スイッチが含まれています。ジョイスティック制御により、クレーンとハーベスターヘッドを正確に操作できます。
ブレーキシステム
制動力はスプリングによって発生し、油圧によって解除されます。各ホイールハブには独自のブレーキがあります。ブレーキはキャブから3ポジションスイッチで制御され、ドライブペダルの位置に基づいて作動、解除、および自動操作が可能です。エンジンが停止するとパーキングブレーキは自動的に作動し、多板ブレーキはパーキングブレーキと作業ブレーキの両方として機能します。
フレームロック
ブレーキと同様に機能し、フレームをロックしたり、独立して回転させたり、ブレーキと連動して自動的に操作したりできるスイッチを備えています。伐採中は自動位置が推奨されます。
トラクション伝達
エンジン出力はポンプに伝達され、その後油圧モーターに伝達されます。ハーベスターは2速油圧モーターを備え、困難な地形では低速、通常の条件では高速を使用します。速度と方向はキャブ内のペダルとスイッチで制御されます。
四輪駆動
電気的に作動し、両方の速度範囲で利用可能です。牽引時はオフにする必要があり、ホイールモーターを解除するにはエンジンを稼働させる必要があります。
エンジン操作
エンジンは安全点火システムで始動し、電気ストッパーで停止します。スロットルはエンジン回転数を制御し、エンジンは停止する前にアイドル状態にする必要があります。メイン電源スイッチはすべての電気機器を制御し、緊急停止スイッチは電気電流を維持したままエンジンを停止します。
キャブ環境
換気は4速ファンによって提供され、フィルターは定期的な清掃が必要です。暖房はエンジン冷却水によって提供され、エアコンも利用可能です。作業灯は遅延操作を制御できます。
牽引
ハーベスターは指定された場所からのみ牽引されるべきであり、操縦のためにオペレーターはキャブに乗り、エンジンを稼働させておく必要があります。四輪駆動はオフにしなければなりません。
エンジンと燃料システム
エンジンは水冷4ストロークディーゼルで、排出ガス削減のためのSCR触媒コンバーターを備えています。燃料タンクは180リットルを保持し、DEFは排出ガス制御に使用されます。日常点検には、潤滑および冷却システムのメンテナンスが含まれます。
冷却システム
冷却液レベルはセルを覆い、膨張タンクのレベルインジケーターで確認できる必要があります。毎日始動前に確認してください。温度は75〜95°Cの間であるべきで、95°Cで警告が出ます。オーバーヒートが発生した場合は、ラジエーターの詰まりを確認し、圧縮空気またはブラシで清掃してください。
クレーン側方傾斜自動化
オプションの自動スタビライザーは、斜面でクレーンを直立に保ちます。サイドインストルメントパネルから作動させることができ、エンジン始動後にジョイスティックボタンを使用して再作動させることができます。
消火器
後輪上部に6kgの消火器が2本備え付けられています。これらは認定サービスによる半年ごとの点検が必要です。半自動システムも利用可能です。
油圧システム
トラクション油圧と作業油圧に分かれており、共通のオイルタンクを使用します。トラクションには駆動ポンプとハブモーターが含まれ、作業油圧には作業ポンプとロードセンシングバルブが含まれます。圧力変更には製造元の許可が必要です。
電気系統
ヒューズは機械の様々な場所に配置されています。過大なヒューズを使用してはならず、ヒューズが繰り返し切れる場合は調査する必要があります。
IQAN制御システム
Iqanモニターは、メッセージから重大なアラートまで、通知と警告を表示します。システムには、設定、測定、調整のためのグラフィカルインターフェースが含まれています。
インストルメントパネルディスプレイ
エンジン回転数、冷却水とオイルの温度、燃料とDEFのゲージを表示します。シンボルはアクティブな問題を示し、直ちに調査が必要です。
仕様と監視
このシステムでは、冷却水温度、燃料温度、吸気温度、油圧を監視できます。ユーザーは総稼働時間、操作時間、作業時間を表示でき、F1、F2、F3ボタンから特定の機能にアクセスできます。この文書では、機械の操作を制御するためのさまざまな入力(電圧、デジタル、ジョイスティック)と出力(電流、デジタル)について詳しく説明しています。
調整可能なパラメータ
アイドル速度、作業回転数、スロットル設定などのパラメータは調整可能です。この文書では、ジョイスティックのトリガー、傾斜自動化、およびダンピング制御の設定を概説し、機械の性能を最適化しています。
サービスとメンテナンス
安全上の注意が強調されており、設置と調整には資格のある担当者が必要です。定期的なメンテナンスには、オイル、冷却水、油圧レベルの確認、毎日の潤滑、ラジエーターグリルの清掃が含まれます。空気フィルターの清掃やバッテリーのメンテナンスを含む、毎日、毎週、100時間ごとの特定のサービス対策が概説されています。
安全および一般指示
本ドキュメントは、システムに蓄圧がないことの確認や適切な保護具の着用など、メンテナンス中の安全の重要性を強調しています。ねじ接続部のトルク仕様を提供し、適切な工具の使用の重要性を強調しています。
主要なメンテナンス手順
日常点検には、エンジンオイル、冷却水、油圧オイルのレベルチェック、および潤滑と接続部の点検が含まれます。週次および100時間ごとのサービス対策では、これらのタスクに加えて、エアフィルターの清掃とバッテリー液レベルのチェックが行われます。
メンテナンス手順の概要
毎日および毎週のメンテナンス- 毎日、エンジンオイル、ラジエーター冷却水、油圧オイルのレベルをチェックする。
- 毎日、潤滑箇所を潤滑し、クーラーとグリルを清掃する。
- タイヤの空気圧を目視で確認し、液漏れがないかチェックする。
- 毎週、指定されたすべての箇所を潤滑し、エンジンエアフィルターを清掃する。
100時間ごと- エンジンエアフィルターを清掃し、バッテリー液レベルをチェックする。
- 動力伝達装置を点検し、キャブエアフィルターを清掃する。
- すべてのライトが正常に機能していることを確認し、セパレーターから水を排出する。
- ブレーキ機能とベルトの張りを確認する。
500時間ごと- 毎日および毎週のすべてのチェックを行う。
- エンジンオイルとフィルターを交換し、ドライブペダルの機能を確認する。
- 暖房シーズン以外は補助ヒーターとエアコンを運転する。
- 油圧オイルフィルターを交換し、ネジの締まり具合をチェックする。
1000時間ごと- 以前のすべてのサービス対策を含む。
- 燃料フィルターを交換し、燃料タンクから凝縮水を排出する。
- クレーン旋回モーターのオイルと油圧オイルフィルターを交換する。
1500時間ごと- 以前のすべてのサービス対策を含む。
- 油圧オイルとフィルターを交換し、オイルに不純物がないことを確認する。
2000時間ごと- ディーゼルエンジンのインジェクターを点検・清掃する。
- ディーゼルエンジンのバルブを調整する。
4000時間ごと- コンプレッサークリアランスとインタークーラーエレメントの清浄度をチェックする。
半年ごとおよび年次のメンテナンス- 消火器のサービスを6ヶ月ごとに行う。
- 自動消火システムのサービスを毎年行い、SCRモジュールフィルターを交換する。
2年ごと- AC乾燥カートリッジを交換し、エンジン冷却水を交換する。
潤滑ガイドライン- 推奨される潤滑剤を使用し、不純物が混入していないことを確認する。
- 潤滑間隔に従い、交換部品には純正部品を使用する。
重要な注意事項- 過熱を防ぐために油圧オイルの温度を監視する。
- 使用済みのフィルターと冷却水は、問題廃棄物とみなされるため、適切に処分する。
メンテナンススケジュール- 500時間ごと: 吸入/戻りフィルターを交換し、ネジの締まり具合をチェックし、ディーゼルエンジンバルブを調整します。
- 1,000時間ごと: 燃料フィルターとプレフィルターを交換し、燃料タンクの水を排出し、クレーンモーターオイルを交換し、油圧フィルターを交換し、ホースを点検し、冷却水ホースを5年ごとに交換します。
- 1,500時間ごと: 油圧ホースをチェックします。
- 2,000時間ごと: ディーゼルインジェクターを点検・清掃し、油圧オイルを交換し、エンジンバルブを調整します。
- 4,000時間ごと: コンプレッサークリアランスとインタークーラーの清浄度をチェックします。
- 6ヶ月ごと: 消火器を整備します。
- 毎年: 自動消火システムを整備し、SCRモジュールフィルターを交換します。
- 2年ごと: AC乾燥カートリッジを交換し、エンジン冷却水を交換します。
保管に関する推奨事項- 清掃: 圧縮空気または高圧洗浄機を注意して使用してください。ベアリングに水をかけないでください。
- 点検: 保管前に欠陥を文書化し、修理してください。
- 保護: 傷ついた塗装面や電気接続部に保護油を使用してください。
バッテリーのメンテナンス- バッテリーの近くで裸火を避けてください。バッテリーを定期的に点検し、充電してください。バッテリー端子をワセリンで清掃し、保護してください。
- 必要に応じて補助バッテリーを追加電源として使用し、正しい接続順序に従ってください。
推奨される工具とアクセサリー- パルスセンサー、誘導センサー、電球、接続リレー、ガスケット、チェーン、スペアガイドバーなどを含みます。
油圧および電気回路図- シリンダー、バルブ、モーター、センサーなどのコンポーネントを含む、油圧および電気システムの詳細な回路図と部品カタログが提供されています。